告知からの10日間(書き下ろし)


手術はできないし根治も望めない、

できるのは抗がん剤による延命治療だけという告知を受けたあと、

主治医からは早めの入院を勧められた。  

ほっとけば3ヶ月くらいで死ぬわけだから、当然だ。 

先方としてはおそらく一刻も早くと言いたいところだったと思うが、

私は10日の猶予をもらった。

(セカンドオピニオンの関係で最終的に2週間になったが)

 

この10日でやらなくてはいけなかったのは、

・がんとは(特に胃がんとは)どういう病気か

・死ぬまでにどんな経過を辿るのか

・どんな治療の選択肢があるか

・自分はどんな治療を望むのか

・どのように病気と付き合いたいのか

・残された時間を何に使いたいのか

・残された時間をどのようなあり方ですごしたいのか

・治療や生活のお金を病気の体でどうやりくりするか

といったことを、調べたり、考えたり、決断したりすることだった。

 

 

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morioka ayumi

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