2024.10.13 受け入れる

「希望を持って」

一昨日、初めて私の状況を知った人からそう言われた。

常識的には妥当な言葉のチョイスであるが、

何かそれがしっくりこなくて、

なんだろうこの感じ…と考えていて、ああそうかと思う。

私、全く絶望してないんだ。

奇跡的に自分が治ることを信じているわけではない。

そこに希望を持っているのではない。

胃がんの末期でステージ4で余命が短いということを、

「悪いこと」「駄目なこと」「不幸なこと」

と思ってないということだ。

そもそも何の希望も失っていないところへ、

「持って」と言われたからピンとこなかったんだな。

入院時に一緒の病室にいた人から、

「どうしてその状況でそんなに落ち着いているんですか。

 なんで自分が、とか思わないんですか」

と聞かれた。

全く思わない。

告知からこっち、

「どうして私がこんな目にあうの」

「どうしてこんなことになったの」

と思ったことがただの一度もない。

たぶんこれは私の人生に用意されたことだと、

心の奥深い部分が納得している。

この状況に、一向に不満が湧いてこない。

つまり、何の絶望もしていない。

その自分に私自身が一番驚いている。

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