「希望を持って」
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一昨日、初めて私の状況を知った人からそう言われた。
常識的には妥当な言葉のチョイスであるが、
何かそれがしっくりこなくて、
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私、全く絶望してないんだ。
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奇跡的に自分が治ることを信じているわけではない。
そこに希望を持っているのではない。
胃がんの末期でステージ4で余命が短いということを、
「悪いこと」「駄目なこと」「不幸なこと」
と思ってないということだ。
そもそも何の希望も失っていないところへ、
「持って」と言われたからピンとこなかったんだな。
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入院時に一緒の病室にいた人から、
「どうしてその状況でそんなに落ち着いているんですか。
なんで自分が、とか思わないんですか」
と聞かれた。
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全く思わない。
告知からこっち、
「どうして私がこんな目にあうの」
「どうしてこんなことになったの」
と思ったことがただの一度もない。
たぶんこれは私の人生に用意されたことだと、
心の奥深い部分が納得している。
この状況に、一向に不満が湧いてこない。
つまり、何の絶望もしていない。
その自分に私自身が一番驚いている。
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